野村、4・4竜斬りへ万全! 2軍戦で粘投6回1失点
「ウエスタン、ソフトバンク1-4広島」(28日、タマホームスタジアム筑後)
広島・野村祐輔投手(27)が28日、開幕前最終登板となるウエスタン・ソフトバンク戦(筑後)に先発し、6回7安打1失点と粘り強い投球を見せた。投手キャプテンが万全の態勢を整え、今季初登板が予定される4月4日・中日戦(ナゴヤドーム)の先発マウンドに立つ。
何の心配もない。試合を振り返る言葉の一つ一つが、順調な調整ぶりを物語っていた。開幕前の最終マウンド。野村が鷹打線を相手に、6回を7安打1失点にまとめた。
「普通に試合に入っていくことができましたし、フォアボールも1つで、粘られたところでも根負けせずに投げられた。シーズン中に入ってもこういう場面はあるので、どういった状況でも対応できるようにしたい」
シーズン本番さながらの粘り強いマウンドさばきだった。初回、安打と盗塁で1死二塁のピンチを背負ったが、冷静に後続を打ち取り無失点に抑えた。二回以降も毎回走者を背負う投球となったが、変化球を効果的に使って鷹打線に的を絞らせず、最少失点で最後の調整を終えた。
序盤は制球が定まらず、ボールが甘くなっていたが、試合の中で徐々に状態を上げていった。六回はネクストバッターズサークルで投球フォームを確認。「イニングの間などで体の動きの確認をしながら、しっかり修正することができた」と納得の表情を見せた。
前回21日のウエスタン・阪神戦(マツダ)では、6回4安打1失点。この日も投球を見守った佐々岡2軍投手コーチは「変化球を低めに集めて粘り強い投球ができていた。(2軍で)2試合に登板したが、いい状態に仕上がっている」と太鼓判を押した。
ここまでの調整に狂いはない。「シーズンは長いので、この時期にピークを持ってくるということはないですけど、いい状態です。1年間戦うというのが一番大事。そういう準備はできている。継続してやっていきたい」と表情を引き締めた。
開幕投手を務めるジョンソンと共に、先発ローテの柱として期待される右腕。シーズン初登板は、4月4日の中日戦(ナゴヤドーム)が濃厚だ。ナゴヤドームでは、13年9月24日を最後に勝利を挙げられていない。最多勝、最高勝率の投手2冠を獲得した昨季からの飛躍と真価が問われる6年目。3年間白星から見放されている鬼門を突破し、最高の形でシーズンをスタートさせる。