緒方監督“三度目の正直”今年こそ守り勝つ 連覇へ準備万端
リーグ連覇、そして33年ぶりの日本一を目指した戦いが始まる。広島・緒方孝市監督(48)は30日、準備万端を強調。投手を中心とした守り勝つ野球で、監督就任初となる開幕戦白星を狙う意気込みを示した。
過去2年は黒星を喫した。指揮官は「(開幕カードは)2勝1敗でいっている」としながら「うまく入って行きたい」と言った。昨季、18勝7敗と勝ち越した阪神が相手。開幕戦を勝利で飾り、勢いに乗りたいところだ。
菊池、田中、鈴木のWBC組が不在だったオープン戦は、11位と低迷。守備にほころびが出たり、攻撃でも状況に応じた打撃ができないなどの課題が出た。その一方で、準レギュラー組が多くの実戦経験を積んだ。「(戦力の)底上げはできた。ここからが勝負」。チームの総合力アップに手応えを感じている。
連覇への第一関門はシーズン序盤の戦い。昨季の3、4月は16勝12敗で貯金「4」。勢いに乗り、その後の独走状態につなげた。逆に4位に沈んだ一昨季は9勝16敗で借金「7」だった。「勝負どころ」と位置づける、夏場以降のし烈な戦いを制するためにも、開幕ダッシュは欠かせない。
「選手全員に期待している。勝つための采配を振るいたい」。山あり谷ありの1年。選手を信じて、チームの指揮を執る。