「勝利の方程式」今年もイケる! 今村&ジャクソン&中崎 サヨナラ呼ぶ0封リレー
「広島9-8阪神」(1日、マツダスタジアム)
七回からスコアボードに「0」が4個並ぶ。広島の今村、ジャクソン、中崎が力強く右腕を振り抜き、阪神打線をねじ伏せた。延長十回にサヨナラで飾った今季初勝利。その道は「勝利の方程式」のメンバーが切り開いた。
7-8の七回。今村が先陣を切った。「0点に抑えられて良かった」と1回無失点で流れを作り、ジャクソンにバトンをつないだ。助っ人も期待に応える。「プレーオフ(CS、日本シリーズ)を思い出したよ」。大歓声の後押しも受け、1回無失点と豪腕がうなりを上げた。
最後は中崎だ。今季初登板にも関わらず回をまたいだが、本塁を踏ませない。延長十回2死三塁では、高山を見逃し三振に切り、ピンチを脱出した。「打線が打ってくれていたので、粘り強く投げた」と汗をぬぐった。
「ブルペンを見渡すと熱意のある投手ばかりで、僕は好きだ」。ジャクソンは胸を張って言った。春季キャンプでは、ブルペン陣の投手キャプテンを務める今村が製作したおそろいのTシャツを着用するなどして一体感を高めてきた。強い団結力が、それぞれの好投を後押ししている。
激闘を制してつかんだ白星は、大きな価値がある。「ザキ(中崎)につなぐ形ができた」と畝投手コーチ。長いシーズンを全員で乗り切っていく。その先に再び、まぶしい光が待っている。