誠也“神判定”呼んだ!土壇場同点打 本塁アウトがリプレー検証でセーフ

 丸(右)が本塁へ突入するも判定はアウト。リプレー検証で生還が認められる(撮影・山口登)
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 「中日3-3広島」(5日、ナゴヤドーム)

 広島は1点を追う九回1死一、二塁、鈴木誠也外野手(22)が左前へ同点タイムリー。一度は本塁アウトとコールされたがリプレー検証の末、判定が覆った。結局、延長十二回引き分けに終わったが、今シーズンも最後まで諦めない姿勢は健在。3連戦の最終戦に開幕から2カード連続勝ち越しがかかる。

 熱戦を制しての4連勝はならなかった。それでも負けなかった。延長十二回2死一、二塁。一打、サヨナラのピンチで、最後は中田が遠藤を空振り三振に斬る。白星こそ逃したものの諦めない姿勢を貫き、つかみとった価値ある引き分けだ。

 土壇場での粘り強さは、今季も健在だ。2-3の九回、紙一重の差で試合を振り出しに戻した。丸の四球をきっかけに相手の守護神・田島を攻め立てた。

 1死一、二塁と得点圏に走者を進めると、鈴木が左前に運んだ。二塁から丸が鬼の形相で激走し、本塁へ滑り込む。左翼手・藤井からの好返球もあり、微妙なタイミングに球審・飯塚のコールは「アウト」だった。

 歓喜に沸く中日ベンチをよそに、緒方監督は冷静だった。「ベンチから一番見やすい角度だったので」と今年、初めてリプレー検証を審判団に要求。数分後、丸の足が捕手のタッチよりも早く本塁へ届いていたと判断され、判定が覆って同点に追い付いた。

 「最後まで諦めないで戦う」。リーグ連覇を狙う今シーズンの開幕前、新井はチームの声を代弁した。昨季は89勝のうち、実に45回が逆転勝利だった。この日もドラフト3位・床田が初回に先制点を許したが、打線がすぐさまルーキーを援護した。

 0-1の二回、エルドレッドが左翼席へ2試合連続となる2号2ラン。一振りで試合をひっくり返した。「うまく引きつけて打つことができたよ」。不調時は、打ち気にはやり体が前に突っ込む悪癖がある。手元まで引きつけられるスイングは好調の証しだ。4番の新井も2試合連続で複数安打を記録し、状態は上向きだ。

 試合後、緒方監督は「選手はよく頑張った。勝敗は引き分け。勝ち切れなかったのは、自分の采配もあるけれども、選手はよく頑張った」と振り返った。3連戦の勝ち越しをかけ6日の第3戦に臨む。開幕ダッシュを決めるためにも重要な一戦だ。上昇気流に乗るためにも、チーム一丸で戦い抜く。

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