大瀬良 今季初登板で激投 最速150キロ! 白星逃すも復活へ6回0封
「中日3-5広島」(6日、ナゴヤドーム)
703日ぶりの先発白星こそつかめなかったが、広島・大瀬良はすがすがしい顔つきだった。「チームが勝てて良かったです。ザキ(中崎)たちが一生懸命やっているのは分かっているので」。九回に同点とされたが、右手には確かな手応えが残る。今季初登板は6回6安打無失点。復活へ大きな一歩を踏み出した。
初回は圧巻だった。最も警戒していた大島を遊ゴロに打ち取り、新加入の京田、ゲレーロは連続空振り三振。二回以降は毎回、走者を背負ったが、要所を締めた。
五回2死二、三塁のピンチはゲレーロと真っ向勝負。「インコースが捉えられていなかったので思い切っていきました」。3球連続直球を内角へ。この日の最速150キロで、豪快に空を切らせた。
「真っすぐは悪くなかった。腕を振って勝負できた。ピンチの時に冷静に投げられた」
大卒4年目。昨季は中継ぎとしてリーグ制覇に貢献したが、今季は先発1本で勝負する。キャンプ中に発症した右脇腹違和感も乗り越え、ギリギリで開幕ローテに滑り込んだ。
「100球を超えていないところで降板してしまった。まだまだシーズンは続くのでどんどん長いイニングを投げたい」。もう気持ちは切り替えた。次回、710日ぶりの先発勝利を目指す。