40歳・新井V本盗 重盗で先制!今季もコイの“足攻”健在じゃ
「広島2-1ヤクルト」(8日、マツダスタジアム)
三塁コーチの耳打ちを実践した。0-0の二回、安部の二ゴロの間に二走の広島・新井貴浩内野手(40)が三塁に到達すると、河田外野守備走塁コーチから作戦を告げられた。2死一、三塁。静かにうなずき、その瞬間を待つ。石原への3球目だ。一走の安部がスタートし、捕手の二塁送球を投手の小川がカットせずにスルー。それを見た新井は本塁へ。カープらしい“足攻”で重盗を成功させ、悠々と先制点をもぎ取った。
「河田(外野守備走塁)コーチの指示通り動いただけなので。ああなったらこうしよう、というのを事前に言ってくれていた。河田さんのおかげです」
15年9月2日阪神戦(甲子園)以来自身3度目の本盗も、新井は河田コーチに感謝しきり。「足が速い、遅いは関係ない。次の塁をどれだけ意識できるか」と胸を張った。一方の河田コーチは新井に恐縮しきり。「何日か前のミーティングで言っていた。新井さんがよくやってくれたよ」とベテランを称えた。
40歳新井が元気だ。二回にチーム初安打を放ち、守備でも好プレーを連発。「思い切って、守備でも攻めていけた」とうなずいた。練習前には入念なストレッチを欠かさない。開幕から8試合連続で4番に座り、この日もフル出場を果たした。ハツラツとした動きはまだまだ若々しい。