初4番・誠也、猛打賞で応えた 緒方監督も期待「新井抜くつもりで」
「巨人6-9広島」(11日、東京ドーム)
初の大役に、自慢のバットで応えた。プロ5年目、283試合目の出場で初めて先発4番を託された広島・鈴木。六回、左翼席から割れんばかりの歓声が注がれると、二塁ベース上で握り拳を固め、喜びを爆発させた。
「(4番という)意識はしていなかった。1番から3番が勢いをつけてくれるので、大きいのを打つのではなく、つなぐ意識で打席に入りました」
3点を追う六回だ。菊池の適時打などで1点を勝ち越し、なおも2死満塁のチャンス。鈴木がこの回2度目の打席に立った。追い込まれながらもファウルで粘り、カウント2-2からの8球目。谷岡の外角へのフォークを捉えた。打球は弾丸ライナーで中堅右へ。この回2安打目は2点二塁打となり、貴重な追加点を奪った。
四回にも左前打を放っており、開幕戦の3月31日・阪神戦(マツダ)以来となる猛打賞をマーク。開幕からここまで全試合4番を務めていた新井が休養日となり、その代役を完璧に務めた。
緒方監督は「与えられた打順でしっかりとたくましい結果を出してくれた。新井の4番はオープン戦から結果を残してつかんだ結果。誠也も負けないくらい結果を出して新井を抜くつもりで頑張ってほしい」と期待を寄せた。
勝負強い若鯉が、チームの勢いと共に突き進む。