大瀬良 今季初の中5日 3タテショック払しょくへ 首位奪還ローテじゃ
広島が9日のヤクルト戦(神宮)から先発ローテーションを再編して臨むことが8日、明らかになった。初戦は変わらず中6日で野村祐輔投手(26)、2戦目に大瀬良大地投手(25)が今季初の中5日で先発。3戦目はこの日、チームに合流した福井優也投手(29)が登板する。前カードで阪神に3連敗を喫して2位に陥落したが、仕切り直して早期に首位の座を取り戻す。
甲子園でまさかの3タテを食らい、阪神に首位を明け渡した。まだシーズン序盤とはいえ、このままズルズルと行くわけにはいかない。広島の現状打破のカギを握るのが先発陣だ。これまでのローテを再編成することになった。
9日からヤクルト3連戦。2戦目は大瀬良が今季初の中5日で登板する。「行けと言われたところで行く。中5日なら中5日の調整をしていくだけ」と力強い言葉を口にした。この日は神宮外苑で野村らと投手指名練習に参加。約80メートルの遠投で肩を作ると、これまで通り登板2日前のブルペン投球を行い、状態を確認した。
ヤクルトとは今季初対戦となる。入団から3年間で計14試合に登板し、5勝無敗と相性は抜群だ。「負けていないという意識はありますが、攻撃がいいチーム。大胆にいくところは攻めて、大事にいくところは丁寧にいきたい」。投球のイメージを膨らませ、表情を引き締めた。
「祐輔(野村)さんからのいい流れを引き継いで、その流れをつないでいけるように食らいついていきたい」と大瀬良。初戦は開幕からカード頭を担ってきた野村が先発。頼れる先輩がつくった勢いをそのまま、3戦目先発の福井につなぐ役目と自覚する。
まず連敗止める
ローテ再編について畝投手コーチは「(開幕から)しっかり投げてきた投手から使っていく」と説明。続いて12日からはホームに帰って巨人3連戦。岡田と九里も前倒しの中5日で先発見込みだ。3戦目は3日・中日戦でプロ初登板初先発初勝利を挙げた中村祐が抹消後10日を経て起用される可能性が高い。
ジョンソンが不在で、全員が20代で構成される若いローテ。結果を残している野村、岡田をカード頭に持っていき、流れをつくるのも狙いだ。まだ阪神とは1ゲーム差の2位。早期の首位奪還へ、若鯉投手陣をフルに生かし、まずは連敗をストップする。