松山が起爆剤になる 最短で1軍復帰 2カード連続負け越し中のコイ再び上昇へ
広島の松山竜平外野手(31)が、巨人戦が今季初の雨天中止となった12日、チームの起爆剤となることを誓った。「胸椎椎間関節症」を発症して2軍で調整していたが、この日1軍に再昇格。チームは2カード連続で負け越しており、状態は下降気味だ。戻ってきた救世主が再びチームをトップへとバットで導く。
帰って来た頼れる男がチームの流れを変える。「7番・左翼」で10試合ぶりのスタメンに名を連ねた松山は「しっかり準備して、またあした。チームは東京で苦しい戦いをしてきたので、大変だったと思う」。試合は雨のためメンバー表交換後に今季初の中止になったが、次戦に向け室内で黙々とバットを振り続けた。
2日のトレーニング中に背中の痛みを訴え出場選手登録を抹消。「大丈夫。最短で帰りたいと思っていたので、よかった。1年間1軍で活躍してレギュラーを取ると言っていたので、ケガで離脱は悔しかったです」。2軍戦3試合に出場し、万全の状態を整えて、10日間の抹消期間でこの日、再登録された。
チームは2カード連続で負け越し中。リーグトップのチーム打率・274、178得点を誇る強力打線もあと1本が出ず、勝利をつかみ切れなかった。「打線が活発で帰ってきても入る隙がないと思っていたが、戻ってきた以上、活躍して何とかチームの起爆剤になれればいい」と前向きな姿勢を見せた。
13日の巨人先発はマイコラスがスライド。昨季は優勝を決めた試合で決勝弾を放った相手だが「今年は初対戦。どう入って行くかはあまり気にせず、自分のバッティングをすることしか考えていない」。松山がバットでチームを勢いづける。