広輔V打!打線お目覚め鯉10点 大好きじゃ~尾道5連勝

 「広島10-1DeNA」(16日、しまなみ球場)

 広島が1点ビハインドの五回に打者一巡の猛攻を仕掛け5得点、今季14度目の逆転勝利を飾った。2年ぶりに開催された尾道しまなみ球場では、09年オリックス戦から5連勝となった。チームも3連勝と息を吹き返し、首位・阪神に1・5ゲーム差でピタリ。再び鯉の季節到来じゃ~!

 主演は1人じゃ足りない。今季14度目の逆転劇は、ナイン全員でつかんだ勝利だ。1万3588人の観客へ、最高のストーリーを届けた。映画の舞台で有名な街が赤く燃えた。

 「いい高さから(変化球を)落とされて、ノー感じだったけど、最初の四球がきっかけでチャンスを作った。ビッグイニングの攻撃をしてくれた」

 緒方監督も驚く猛攻は1点を追う五回だ。それまでルーキー・浜口の前に無安打と沈黙していた打線がついに目覚めた。先頭エルドレッドと新井がボールを見極めて、連続四球を選ぶと、続くペーニャが中前へチーム初安打。二回の第1打席で空振り三振を喫していた3人で好機を作ると石原がしぶい働きだ。「何とか食らいついていった」という左犠飛で同点に追いついた。

 これでカープ打線に火が付いた。その後、1死満塁から1番田中が「祐輔が頑張っていたので」と、右前へ勝ち越し打。菊池も「狙い球を絞って積極的にいった」と、左前適時打で続いた。さらに丸が押し出し四球、4番鈴木にも中犠飛が飛び出し、打者一巡の攻撃で5点を奪った。

 2年ぶりに開催された尾道しまなみ球場は縁起のいい場所だ。06年のロッテ戦で新井が通算150号のメモリアルアーチ。09年・オリックス戦では現役時代の緒方監督が通算1500安打を放っている。

 この日も開門前からカープファンが長い列を作り、熱気に包まれていた。2年前まで当日券が売れ残っていたが、今回は前売り時点で完売。来年は広島戦の開催の予定はないが、平谷尾道市長は「2軍戦をやってほしい」と、ラブコールを送っていた。

 「球場も真っ赤に染まって、たくさんのお客さんの前でいい試合ができて良かった」

 これで尾道では5連勝だ。試合後、指揮官もファンへ感謝の言葉を忘れなかった。チームも3連勝となり首位・阪神に1・5ゲーム差でピタリ。昨季の王者が再び乗ってきた。今年のペナントレースも、カープが主役だ。感動のクライマックスへ向けて、突き進む。

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