田中広輔 交流戦でも新快“足”じゃ セ界の盗塁王が足で引っ張る
広島・田中広輔内野手(27)が29日、都内のホテルで「日本生命セ・パ交流戦」の開幕記者会見に出席。現在10盗塁でリーグトップを走る背番号2は、パ・リーグ投手からの盗塁にも自信満々。交流戦3位から独走でリーグ優勝を飾った昨季のように、自慢の足でチームに勢いを与える。
広島らしい足を絡めた野球で昨季の再現を狙う。10盗塁はリーグ単独トップ。不動の1番・田中は表情を引き締め、交流戦の戦い方をイメージした。
「うちは走れる選手、機動力を使える選手が多いので、打つだけじゃない、走って走ってというのも一つの手だと思います」
15年交流戦は盗塁0だったが、昨季は5盗塁をマーク。交流戦を重ねることで、パ・リーグ野球の特徴をつかみつつある。「パ・リーグは対打者という投手が多い。セ・リーグと比べてマークが薄くなる部分もある。走りやすくなった」と自信をみなぎらせた。
昨季は11勝6敗1分けと勝ち越し、リーグ独走の下地を作った。鈴木の活躍で「神ってる」という流行語が生まれたのも交流戦だった。「安部が“覇気覇気”と言っている。若い選手も多い。僕はひっそりと」と新語・流行語の年間大賞ゲットには控えめだが、「交流戦の結果次第で後半のペナントレースに大きな影響があると思う。一戦一戦しっかり戦っていきたい」と力を込めた。
対戦したい投手はJR東日本の先輩である西武・十亀。「全然打たせてもらってないので、打たせてくださいと頼みながら勝負したい」と笑った。西武との3戦目にも対戦する可能性があり、先輩撃ちでスタートダッシュを決める。