安部 全国区になれ! 緒方監督の“推しメン” 昨季大ブレーク「神ってる」誠也に続け

 「日本生命セ・パ交流戦」が30日から始まる。広島・緒方孝市監督(48)は29日、首位打者の安部友裕内野手(27)に、さらなる活躍で全国区になるよう求めた。11勝6敗1分けの3位で終えた昨年は鈴木がブレークし、リーグ制覇の原動力になった。今年は安部の力と勢いで鯉の季節を続ける。

 過去12度の戦いで勝ち越しは3度だけ。チームにとって交流戦は鬼門と言っても過言ではない。長年、パ・リーグ優位が続いている戦いを勝ち抜くため、緒方監督は売り出し中の安部を“推しメン”に挙げた。

 「ここまで安部は首位打者。一番数字を出している。交流戦はアピールできるし、注目される場所、時期でもある。活躍する選手が出てくれば、チームとして弾みがつくし、勢いが出てくる」

 27歳の若武者は急成長中。打率・336は巨人・マギー、中日・大島を押しのけてリーグトップに位置する。11日の球宴開催要項発表会見。注目選手を問われた場面で指揮官は「うちで売り出し中の安部。ものすごく良い形で活躍している」と期待を寄せた。

 昨年は鈴木が大ブレークした。オリックス3連戦(マツダ)で3試合連続決勝弾。試合後の緒方監督の会見では、昨年の新語・流行語の年間大賞に選ばれた「神ってる」という言葉も飛び出した。

 昨季から安部が連呼している決めぜりふは「覇気」だ。活躍することでスポットライトを浴びれば、今年も新語・流行語大賞にノミネートされる可能性を秘めている。「今までやってきたことを続けて頑張りたい」と背番号60。10年目で初めて、オールスターファン投票の三塁手部門で投票用紙に名前が載った。モチベーションは高まるばかりだ。

 敵地で迎える西武3連戦の初戦はDH制が採用される。パワーヒッターを起用できるが、鯉将はこれまで通り「(打線の)つながりを大事にしてね」とキッパリ。チーム打率、得点、本塁打の打撃3部門でリーグトップの破壊力を生み出す攻撃陣のスタイルは変えない。

 「(過去を見ると)開幕から順調に来たチームが落ちることがある。特にセ・リーグは大きな順位変動につながる時期。大きな連敗をしたら取り戻すのは厳しい。1試合1試合を(大事に)やっていきたい」。シーズンの行方を左右する重要な18試合。若い力を軸に勝ち抜いてみせる。

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