菊池3打点!中押し&トドメ打 通算199犠打で先制V撃もお膳立て
「交流戦、西武0-5広島」(30日、メットライフドーム)
貴重な追加点は広島の2番・菊池涼介内野手(27)のバットから生まれた。1点リードの八回2死一、二塁。野上のフォークを鮮やかに右前へはじき返した。
「それまで引っ張りに入っていたので、詰まってでも向こう(右方向)に打とうと思った。結果、点につながって良かったです」
ネクストバッターズサークルで心を整えていた。2死二塁で前打者・田中が敬遠四球で歩かされ、「リセットしました。詰まってもいいから向こうに」と繰り返した。修正能力を発揮すると、九回も勝負強さを見せた。リードを3点に広げ、なおも2死満塁。今度は左翼方向へフェンス直撃の2点二塁打を放ちトドメを刺した。
守備でも今季初先発の薮田をもり立てた。初回、1番秋山の中前へ抜けそうな打球を難なく処理。続く源田の一、二塁間のゴロも好捕した。守備位置はベンチの指示がない限り菊池任せ。立て続けの好プレーも「できることをやろうと思っているので」。サラリと言ってのけるところが何とも頼もしい。
偉業達成の瞬間も近づいている。四回無死一塁、初球をきっちり送りバント。史上39人目の200犠打にあと1として、丸の先制打をお膳立て。メットライフドームから車で約10分の東京都東大和市出身。故郷近くの風を感じ、4打数2安打3打点の大暴れだ。打って守って送って-。交流戦初戦。菊池がチームを好スタートに導いた。