薮田でカープ6連勝!野村の穴埋めた 自己最速156キロ!セ30勝一番乗り

 「交流戦、西武0-5広島」(30日、メットライフドーム)

 日本生命セ・パ交流戦が30日、開幕。広島の薮田和樹投手(24)が今季初先発で4勝目。自己最速156キロをマークした直球で押し、6回5安打無失点の力投だ。急きょ、巡ってきた先発機会で最高の結果を残し、チームの交流戦白星発進に大貢献。今季2度目の6連勝で、首位の座をキープ。鬼門の交流戦が始まっても、カープが先頭をひた走る!

 大きく息を吐いて胸をなで下ろした。六回2死二、三塁。右翼を守る鈴木が足を止めて、木村文の打球を受け止める。6回5安打無失点。自己最速となる156キロを計測しキャリアハイを更新する4勝目を手にした。野村の離脱で急きょ先発を任された一戦で、薮田が“自分史”を塗り替えた。

 「交流戦初戦での登板でも特に意識はなかった。登板する一つの試合。いつも通りのピッチングをするだけだと思っていました」

 豪腕を証明してみせた。初回2死。浅村への4球目に自己最速をマークした。「しっかり腕が振れました」。球数が増えても球威に衰えはない。150キロ台を連発して、力で西武打線をねじ伏せた。

 最大の正念場は六回。2死後、連打を浴びて一打逆転のピンチを背負った。点差は1点。それでも中継ぎで、しびれる展開を切り抜けてきた自信があった。強気に攻め、最少リードを守り抜いた。

 野村が腰の違和感のため24日に出場選手登録を抹消。大役を任された。それでも「試合の緊張感の中にいたかった。先発でも気持ちは中継ぎです」。28日の巨人戦は、自ら申し出てベンチ入り。試合中にブルペンに入り、登板前々日に行う投球練習の代わりとした。中継ぎとして23試合に登板しチームを支えてきた。その気持ちを大切にした調整だった。

 モデル・karunaの誕生日である20日に婚姻届を提出した。結婚後は、これで2勝だ。練習用のカバンには、ひつじの人形を結び付けている。「彼女に似ているので」。大事なお守りが、そっと背中を後押ししてくれる感覚がある。

 チームは6連勝で、セ・リーグ一番乗りで30勝に到達。首位の座を守り抜いた。次回登板について緒方監督は「結果を残してくれた。次も(先発で)行ってもらう」と期待を寄せた。

 「きょうと変わらず自分のできることをやっていきたい」と、前を見据えた背番号23。過去、3度しか勝ち越しがない鬼門の交流戦を白星発進。右腕が、チームに勢いをつけた。

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