大瀬良粘投!因縁の日本ハムに雪辱星 3連勝で昨季超える4勝目
「交流戦、日本ハム3-8広島」(7日、札幌ドーム)
決して完ぺきな投球ではなかった。初回に先制点を奪われるなど四回まで3点を失った。それでも広島・大瀬良大地投手(25)は味方の大量援護に背中を押され、徐々にギアを上げていく。7回5安打3失点で昨季を上回る4勝目をゲット。「内容は決して良くないけど、悪いなりに粘って投げられた」と胸をなで下ろした。
四回から走者がいなくてもセットポジションから腕を振った。「上体が前に突っ込んでスライダーやカットボールが届いていない感覚だった」。安定したフォームを取り戻したことで、五回からは3イニング連続三者凡退の快投。チームに傾いていたいい流れを壊さず、試合を運んだ。
前回5月31日の西武戦では両足がけいれんした。同じ轍(てつ)は踏まないと、イニング間の過ごし方を変更。定期的にストレッチを行い、水分補給もスポーツドリンクだけではなく電解質を素早く補給できる経口補水液を摂取した。「(足は)大丈夫でした」。回を重ね、球数が増えても球威に衰えはなかった。
開幕から先発ローテで投げ続けるのは14年の新人時代以来。暑さが増し、疲労感が出始める梅雨時期からが正念場だ。「足がつらなかったので、これを継続していきたい」と前を見据えた右腕。チーム、そして自分のためにローテを守る。