バティスタ2発!カープ新助っ人の勢い止まらん…4戦4本4連勝

 「交流戦、日本ハム3-8広島」(7日、札幌ドーム)

 広島のサビエル・バティスタ内野手(25)が自身初の1試合2発&猛打賞をマークした。二回に逆転3号2ランを放つと、四回に左翼フェンス直撃の二塁打、そして五回は左越えに4号ソロ。これで4試合で4本塁打と、その勢いは止まらない。チームは今季21度目の逆転勝利で4連勝。貯金を最多の14とした。

 右翼席の鯉党もあ然とした。一塁ベンチのチームメートも目を丸くした。バティスタが放った驚がくの逆転3号2ラン。悠然とダイヤモンドを回る助っ人が、広い札幌ドームをものともしない脅威のパワーを見せつけた。

 1点を先制された直後の二回だ。2死三塁の好機で、斎藤佑の甘く入ったフォークを強振。打球は高々と舞い上がり、左翼席中段に到達した。「昨日は詰まった当たりが多かったから、ポイントを前に置くことを意識していた。意識したとおり、前で打つことができた」と胸を張った。

 史上初となるプロ初打席から3打席連続本塁打がかかった前日の日本ハム戦では「7番・左翼」でプロ初スタメン出場。だが、4打数無安打と期待に応えることができなかった。そこでこの日の試合前練習で、石井打撃コーチの指導を受け、打つポイントを修正。すぐに成果が出た。

 “バティスタ劇場”は1発では終わらなかった。四回に左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、五回2死で迎えた3打席目。「投手が代わったので、よりポイントを前に置くことを意識してコンパクトにスイングができた」。2番手・エスコバーから快音を響かせ、再び左翼席へ白球を放り込んだ。プロ初の1試合2発&猛打賞。存在感を存分に発揮した。

 来日2年目の25歳。多くの人から愛される人懐っこい性格だ。あいさつすれば、流ちょうな日本語で「オハヨウゴザイマス」と返す。ウエートを一緒に行う1歳上の中田は「『レン(廉)サン』と言って寄ってきてくれる。トレーニングの方法など聞いてきたり、日本語も少し話せる。本当にかわいい後輩です」と笑みを浮かべた。

 人生初の札幌で大暴れする助っ人に、緒方監督も驚きの表情を隠せない様子。「すごいびっくりした。ベンチからホームランの軌道が見えたよ。とんでもない打球を打っていた」と称賛した。

 チームもこれで4連勝。初出場から4戦4発と驚異的なパワーを見せつけるドミニカンが、首位を走る鯉軍団を勢い付ける。

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