丸、交流戦打率トップ!交流戦V逸も強さ見せつけた!!
「交流戦、広島4-7ソフトバンク」(18日、マツダスタジアム)
広島がソフトバンクに敗れ12勝6敗で勝率は並んだが、直接対決で1勝2敗と負け越したため、球団史上初の交流戦最高勝率を逃した。5点を追う九回、代打松山の2ランで追いすがったが、最後は交流戦打率トップに立つ丸佳浩外野手(28)が空振り三振に倒れた。頂点こそ逃したがパ・リーグ相手にカープの強さを印象づけた交流戦。23日からはマツダスタジアムで2位・阪神と首位攻防戦を戦う。
あと一歩及ばなかった。3点を追う九回、2死一塁。背番号9が打席に立つと、マツダスタジアムが再び熱気に包まれた。ファンは奇跡を信じたが…そのバットは豪快に空を切った。無情にも最後のバッターが丸。球団史上初の交流戦最高勝率の座は幻と消えた。
「ああいう形で粘って粘ってというのはウチの野球だし、いいところだと思う。ただ、もっと早い段階で点を取れたら良かった」
ゲームセットの瞬間まで相手を苦しめた。2-7の九回、守護神サファテから代打松山が2ラン。3点差に迫ったが、あまりにビハインドが重すぎた。
初回2死三塁のピンチでは太陽光が飛球に重なって遊撃・田中が見失い捕球できなかった(記録は二塁内野安打)。アンラッキーな形で先制点を許すと、二回も先発・中村祐が連続四球から崩れ、今季チーム最短の二回途中KO。八回には新井の失策から、ジャクソンがトドメを刺された。
「ミスはつきものだけど、ずっとシーズンを通して負けという結果につながっている。これから先の負けられない試合の中で、ミスは極力なくさないと」
試合後、緒方監督はそう引き締めつつ、12勝6敗という結果に「われわれの戦いはできたと思うし、圧倒される試合はなかった」と総括した。続けて「勝率1位という形にはなれなかったけど、交流戦の結果についてはみんな自信を持っていいと思う」と手応えも口にした。
立役者は3番・丸だ。交流戦期間中、打率・411、5本塁打、18打点をマーク。ソフトバンクとの第1戦では3打席連続本塁打、翌第2戦は決勝弾。この日も第1打席で鮮やかに一、二塁間を破った。それでも「(数字は)終わってから振り返ること。この後、打てなかったら意味がない」とキッパリと言う。鋭い顔つきは、リーグ戦再開を見据えている。
「期間があくので最初から100%で入れるように切り替えてやっていきたい」
23日から本拠地マツダスタジアムに2位・阪神を迎え撃つ。ゲーム差は3。直接対決で一気に突き放す。