野村、粘投で42日ぶり白星で4勝目!大黒柱が腰痛から復帰後初勝利
「DeNA3-4広島」(27日、横浜スタジアム)
広島の野村に笑顔はなかった。腰痛から復帰して4試合目。5月16日以来、42日ぶりに手にした勝利にも関わらずだ。「僕の白星よりチームが勝ったことが一番。自分で捕れる球を捕れなかったし、チームがリズムに乗れない投球をしてしまった」。ふがいない自分を責め、反省の言葉を並べた。
初回、ロペスに16号ソロを浴びて先制点を献上。2-1と勝ち越した直後の三回2死三塁では、ロペスの放った打球にグラブを出すが捕球できず、適時内野安打で試合を振り出しに戻された。
同点の六回には筒香に外角低めのチェンジアップをバックスクリーンに運ばれ、一時は勝ち越された。決して簡単な球ではなかっただけに「打った方がすごいんだけど」と緒方監督。だが、右腕は長打警戒の場面で許した一発に表情を曇らせ、悔しさをにじませた。
首脳陣から先発の柱として期待され、自分自身でもチームを引っ張るという強い決意でマウンドに立つ。6回を6安打3失点での4勝目だが、内容には満足していない。白星にも一喜一憂しない姿勢に自覚がにじんでいる。
「勝ちを付けてくれて、野手のみなさん、リリーフ陣に感謝しかないです」。野村は言葉に力を込めた。次回登板こそ、笑顔で勝利を喜んでみせる。