岡田悔し…今季最短3回でKO 突如乱調4失点、カープ連勝ストップ
「DeNA11-8広島」(28日、横浜スタジアム)
広島の岡田明丈投手(23)が今季最短となる3回6安打4失点KO。4-0の三回に6本の長短打を集められ、同点での降板を命じられた。「ランナーを出して、甘くなったところを打たれた」と猛省。リーグ単独トップの8勝目はならず。この悔しさは次回登板にぶつける。
悔しさだけが残った。四回の打席で代打を送られると、岡田は唇をかんだ。4点をもらいながら、それを守り切れなかった。今季最短となる3回6安打4失点でのKO劇だ。試合後は「状態は悪くなかったけど…。ランナーを出して、甘くなったところを打たれた」と言葉を紡いだ。
4-0の三回。先頭の石川に浴びた中前打が大量失点のきっかけになった。久保のスリーバント失敗でリズムを取り戻したかに思われたが、DeNA打線の勢いにのみ込まれた。倉本、梶谷に適時打を許して失点すると、2死二、三塁からは筒香に150キロの直球をはじき返された。同点の右前2点適時打。6本の長短打で4点あったリードを全て吐き出した。
「(内角に)投げ切れなかった」と三回を振り返った畝投手コーチ。緒方監督はわずか54球での交代について「過去の投球を見ながら判断させてもらった」と説明した。
この試合を含め、13試合で100球未満での交代はわずか3度。150キロを超える剛球は大きな魅力。首脳陣は将来のエースとして期待し、マウンドを託してきた。だが、前回15日のオリックス戦に続き、2試合連続で球数は100球に達しなかった。2年目で初めて開幕からローテに入る。先発として信頼を勝ち取るために、今が正念場だ。
16日に出場選手登録を抹消された。この試合に向け、12日間の調整期間で上半身と下半身のバランスを見直した。右腕は「悪くなかったと思います」と言った。課題としていた四球はなし。投球フォームは修正できつつある。
勝ち星は巨人・菅野、阪神・メッセンジャーと並び、リーグトップタイの7勝をマークしている。「次の登板を頑張るしかない。同じことを続けないようにしたい」と懸命に前を向いた。悔しさを新たな力に変えて、岡田が次回のマウンドに上がる。