大瀬良6連勝狙う 天才棋士に興味津々、藤井四段に続き無敗記録伸ばす

 広島・大瀬良大地投手(26)が29日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加。先発予定の7月2日・中日戦(マツダ)に向けて調整した。好奇心旺盛な右腕は、将棋の藤井聡太四段(14)の話題に興味津々。歴代最多連勝記録を塗り替えた天才中学生の次戦は、同じ7月2日に予定される竜王戦決勝トーナメントだ。大瀬良も竜相手に無傷の自己最多6連勝を目指す。

 大瀬良は興味をそそられていた。今、社会現象を巻き起こしている最年少プロ棋士・藤井四段だ。早速インターネットで「将棋 藤井四段」を検索。すると、奇襲作戦で知られる「鬼ごろし」のキーワードまで出てきた。「難しいですね」と苦笑いするが、天才中学生をきっかけに将棋に関心を持ったという。

 「正直、これまでは興味がなかったけど、藤井四段が話題になってからすごく頭を使うんだなと。興味がなかったものに興味が持てるようになりました」

 最初は将棋のルールもあまり理解できなかったが、動画サイト「ユーチューブ」の映像を見るにつれ、少しずつ攻め方が頭に入ってきた。解説にも耳を傾けてみた。これは野球にも通じるのでは…と、探求心旺盛な大瀬良らしく思考を巡らせ、打者との「駆け引き」に行き着いた。

 「考え方とか、人によって性格もあるし、次の球をどうしようかなと考えたりはする。厳密に言えば全然違うけど、次の一手、一球、差す、投げる、そういうところは無理やりつなげると、似ているところはある。そう考えるのは大事ですね」

 トレードマークの優しい笑みを浮かべて、大瀬良は言った。今季は投球スタイルをモデルチェンジ。かつては「イケイケドンドン」で力勝負したが、今は「いろんな球でどういう攻め方をしようか」とマウンドで考える。カットボール、スライダー、フォークなど手駒は豊富。「まだ奥深いところまでいっていない」と謙遜するが、天才棋士のごとく頭をフル回転させている。

 くしくも、登板日の7月2日に藤井四段はデビュー30連勝を目指して、佐々木勇気五段と対局。大瀬良は自己最多6連勝へ、今季2度目の竜狩りに挑む。パソコンソフトを駆使し、相手の気になる手を研究する藤井四段と同じく、事前の情報収集はバッチリだ。

 「平田さんとビシエドはいないけど、ゲレーロの調子はいい。自分も打たれているので抑えたいし、京田くんも塁に出すと足を使った攻め方をしてくる。いろんな状況を考えて攻めていきたいです」

 大瀬良が一手先を読む投球で、勝ち続ける。

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