岡田2回パーフェク投!オール直球勝負 中田もK斬りで後半戦に弾み
「マイナビオールスターゲーム・第1戦、全セ2-6全パ」(14日、ナゴヤドーム)
全パが全セに3年ぶりに勝ち、連敗を3で止めて通算成績を81勝78敗11分けとした。全セの3番手として五回から登板した岡田明丈投手(23)=広島=は、オール直球勝負。先頭の中田を空振り三振に仕留めるなど、2回をパーフェクトに抑えた。
岡田が大舞台で自信を取り戻した。「しんどかったら違う球を投げようかな」。変化球も選択肢にあったが、梅野の「真っすぐでいけそうだよ」という言葉にうなずいた。最速154キロのオール直球勝負。自慢の剛球でナゴヤドームの視線をくぎ付けにした。
「自信になった?そうですね。全部三振が良かったですけど全部ストレートで投げ切れたのは良かったです」
1-1の五回、球宴初マウンドに立った。先頭中田は空振り三振に斬り、売り出し中の上林は二ゴロ、続く嶋も二ゴロに抑えた。
“直球ショー”は六回も続いた。ルーキー源田は二ゴロ、先頭打者本塁打を放っていた秋山は左飛、最後も浅村を三ゴロに。目標に掲げていた自己最速の更新こそ逃したが、鯉の剛腕を存分にアピールした。テレビでゲスト出演していた巨人・菅野も絶賛。「打席に立ったことがあるけど岡田くんはボールが強い」と称えていた。
プロ2年目で初めての球宴。この日は登板だけに集中していた。試合前の練習ではチームメートの薮田とキャッチボール。打撃練習を終えた丸は外野で捕手役を務めてくれた。球宴の雰囲気を楽しめたのは降板後。ベンチでは「いろんな人に話しかけてもらった」。第2戦の登板予定はなく、「しゃべるだけ、しゃべります」と心待ちにした。ターゲットは「菅野さんです」とキッパリ。2日目こそ、お祭りの雰囲気を満喫するつもりだ。
今季は先発の軸として奮闘。チームトップの94イニングを投げ、7勝4敗、防御率3・54をマークした。だがここ3試合は白星から遠ざかり、不本意な投球が続いていた。試合後の緒方監督も「岡田はちょっと…」と評価を避け、「後半戦考えるところがあるから」と言葉をにごした。
今後の起用法は流動的でも、リーグ連覇へ不可欠な存在に変わりはない。岡田は「自信を持って、後半戦もチームに貢献できたらいいと思います」と力を込めた。この夜につかんだ手応えはシーズンで証明する。