全セ・新井“裏MVP”あれっ1人だけ…ユニホーム間違え慌ててお着替え
「マイナビオールスターゲーム・第2戦、全パ3-1全セ」(15日、ZOZOマリンスタジアム)
罰が悪そうな顔で引き揚げてきた。通算8度目の球宴出場となったベテランが大きな失態だ。広島・新井(全セ)が試合前の選手紹介で、ビジター用ユニホームのセ・リーグ勢の中でただ1人、なぜか白のホーム用を着用し登場した。
「何か様子がおかしいなあと思ったんだ。並んでから気付いた。やっちまったよ!みんな知っていたらしい。プレー以外のところで目立ってしまったなあ」
ビジターの第2戦は本来なら、赤を着用しなければいけない中で痛恨のミス。選手紹介が終わるとベンチへ走って着替え、大慌てで列に戻った。同僚の田中、菊池らも笑いをこらえるのに必死だ。
「あそこまで公の場で間違えたのは初めて。ワッハッハ!」
2万6407人の大観衆の前でお祭り男ぶりが際立ち、試合後は新井本人も大笑い。菊池からは「裏のMVPは新井さん。僕は満足」と言われる始末だ。
肝心のプレーでは七回の第1打席で全パ・二木の高めの初球を渾身(こんしん)のフルスイングで空振り。ヘルメットが飛んだ。「真っすぐと思ったら変化球がきた。計算してできるわけないだろ!」。八回の守備では風に流された一飛をやっとの思いで捕球した。
最後は「それを見て喜んでくれたなら良しとします」と前向きに話した。冗談抜きの“ギャグ”を最後はファンへの粋なプレゼントに変えた。