岡田 原点回帰!剛球戻った 球宴で全球直球勝負 迷い断ち切った
広島の岡田明丈投手(23)が20日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、原点回帰して23日の中日戦に臨むと誓った。前半戦で7勝(4敗)を挙げたが、7月は未勝利。フォームを考え過ぎるあまり、迷路にはまったのが原因だ。初出場した球宴で自らを見つめ直し、取り戻した剛球で竜をねじ伏せる構えだ。21日はジョンソンが、22日は薮田が先発する。
まぶしい日差しが降り注ぐ本拠地で、岡田の笑顔がはじけた。6月下旬からのように、考え込む姿はない。「ここから自分のできることをしっかりとやりたい」。吹っ切れたかのように、汗をぬぐって前を向いた。
5月6日の阪神戦は、六回途中7失点で降板。9点差を逆転されるきっかけをつくり、徐々に迷路にはまった。ここ3試合は、六回までに降板しており「フォームとかいろいろ考え過ぎた。修正してきたけど、それが悪い方向に行ってしまった」と自己分析した。
150キロを超える剛球が、最大の武器だ。復調への手応えを感じ始めたのは、初出場した球宴だった。14日の第1戦(ナゴヤドーム)に3番手で登板し、勝敗を度外視して全球直球勝負。最速154キロを計測し、2回無安打無失点だった。
「後半戦につながる良いボールが投げられた。理想に近い球。この期間で、リセットできたと思います」。フォームの重要性を感じながらも、最も大事な、腕を振り切るという原点に立ち返った。
投手指名練習では、薮田を相手にキャッチボールし、キレのある球を投げ込んだ。後半戦最初のマウンドは、23日の中日戦だ。もう迷わない。自分を信じて自慢の直球を投げ込む先に、光が待っている。