丸&誠也、神話弾!出た今季4度目アベック、競演昨季から7連勝

 「巨人2-7広島」(26日、京セラドーム大阪)

 広島の4番・鈴木誠也外野手(22)と3番・丸佳浩外野手(28)が今季4度目のアベック弾を放った。2人の本塁打そろい踏みの試合は昨季から7連勝。これで今季巨人戦は13勝目となり、3年連続の勝ち越しが決定した。60、64年のシーズン巨人戦最多17勝は射程圏内。最速で29日にもマジック38が点灯する。

 岐阜から大阪に場所を移しても、カープの強さは不変だ。京セラドームで鯉がピチピチ跳ねた。まずは4番・鈴木がナニワのファンの度肝を抜いた。初回、2死一塁から畠の外角直球をコンパクトスイング。バックスクリーン右へ、19号先制2ランを突き刺した。

 「真っすぐが速いピッチャーというのは分かっていました。初球を振っていたし、あれがホームランにならなくても、自分の決めたことはできたので良かったです」

 試合後は冷静に振り返った。2試合ぶりの一発で2年連続20号に王手だ。前夜は無安打に終わったが、きっちりお返し。緒方監督も「初回の誠也のホームランが大きかった」と迷わず勝因に挙げた。

 2-0の三回は3番・丸が魅せた。2死二塁から真ん中直球を狙い澄ましたように振り抜いた。ドンピシャのタイミングで捉え、右翼5階席まで届かせた。

 「久々にいい感触でしたね。真っすぐもスライダーもいいピッチャー。早いカウントからどんどん振っていこうと思っていました」

 初回は2死から四球を選んで鈴木の先制弾をお膳立て。九回は左犠飛でダメ押し。最後まで集中力を研ぎ澄まし、「いい試合だったと思う」と、リーダーらしくうなずいた。

 今季から鈴木と新たに3、4番コンビを組むが“つなぎの意識”は変わらないという。「そういう気持ちを持ってホームランになっているのはいいこと」と言う。アベック弾は今季4戦4勝、昨季から7連勝となった。

 昨季は2人そろってベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得。今季は打撃タイトルの獲得に期待がかかる。丸は一時、首位打者にも立ったほどで打率・324はリーグ3位。打点王争いでも鈴木が70に乗せて、1位のDeNA・ロペスに1点差に迫った。リーグトップのチーム打率、本塁打、得点を誇る打線をけん引している。

 首位独走で早くも、「MVPは丸!?それとも鈴木!?」との声も聞かれ始めた。頼もしいチームリーダーと若き4番。最強コンビに導かれ、鯉はリーグ連覇へまっしぐらだ。

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