大瀬良の気遣い 死球ぶつけられた藤浪に「大丈夫」 笑顔でプレー再開
「阪神-広島」(16日、京セラドーム大阪)
阪神の先発・藤浪が二回、大瀬良に死球を与えた。1ボール1ストライクから3球目、145キロの直球がスッポ抜けた。
この回、1死走者なしで大瀬良と対戦した。左肩に死球を受けた大瀬良がうずくまると、藤浪は顔をこわばらせながら帽子をとって謝罪した。同じ投手として心境を察したのか、大瀬良はマウンドへ向けて「大丈夫、大丈夫」と笑顔。ベンチに治療のために戻った後、再び笑顔でグラウンドに戻り、一塁へ駆け足で向かった。
この日は、5月26日のDeNA戦(甲子園)後に2軍降格して以降、約2カ月半ぶりの復帰戦。金本監督も「今後、彼の人生を左右すると言えばオーバーかもしれないけど、僕はそれぐらいの目で見たいと思う」と大きな期待を寄せていた。
初回に藤浪は田中、菊池に連打を浴び、1死満塁から松山に左翼フェンス直撃の適時打で、1点の先制を許していた。