広輔 30盗塁へ加“足” あと「3」ノルマ早期クリアで連覇へ勢いつける
広島・田中広輔内野手(28)が21日、開幕前に掲げていた30盗塁の早期クリアに意欲を示した。現在27盗塁で、あと3。8月に入り18試合で7盗塁と目標達成に向け、ペースを上げている。連覇を目指すチームの勢いを緩めないためにも、不動の1番打者が走って走って、得点を呼び込む!
眼前に目標達成が近づいてきた。田中はキリリと表情を引き締めて言った。「30盗塁は最低、クリアしたい」。一つでも先の塁に進むことができれば、得点力はグッと上がる。勝利に直結するプレーだけに、意欲は高まるばかりだ。
8月に入り、ギアを上げている。ここまで27盗塁のうち、7個が今月にマーク。月別では5月の7盗塁が最多。今月は9試合を残しており、月間自己最多を更新する可能性は十分だ。
厳しい暑さが続き、疲労はピークだ。それでも盗塁数を伸ばせる要因は「去年の反省を生かしながら、良いスタートが切れているから」と話す。28盗塁の昨季は失敗が19あったが、今季は現時点で約半分の10しかない。
河田外野守備走塁コーチは成長に目を細める。「走りが安定している。スタートしてから上半身が浮かず、前傾姿勢を維持できている」。練習前にはゴムチューブを使い、体に負荷を掛けたスタート練習をほぼ毎日欠かさない。日々の積み重ねが、成功率を上げている。
盗塁数では2位・大島(中日)とは6差で、悲願の初タイトル獲得も視界に捉える。「1番としての仕事をしたい」。22日からは敵地でDeNAとの3連戦に臨む。背番号2がグラウンドを駆け抜け、歓喜を呼び込む。