中村祐、同級生・田口に3戦3敗 「見習いたい」誕生日に悔し3敗目
「巨人3-1広島」(31日、東京ドーム)
広島・中村祐太投手(22)は厳しい表情でロッカールームから引き揚げてきた。5回を投げ4安打3失点。地元東京で22歳のバースデー星を目指したが…。悔しい3敗目を喫した。
「前の打席で外のスライダーで三振を取っていた。初球から振ってくると思っていたんですけど…。少し浮いてしまいました」
試合後、まず振り返ったのは亀井に打たれた場面。1点ビハインドで迎えた三回だ。2死一塁から阿部、村田に対して慎重に攻めた結果、連続四球を与えて満塁のピンチを迎えた。続く亀井に初球フォークを右前にはじき返され、リードを3点に広げられた。
「満塁だったので、割り切って投げたら良かったんですけど…」
厳しい判定もあったが、中村祐は力不足を認めた。同級生・田口との投げ合いは3戦3敗となり「相手もいいピッチャーなので。ピンチの場面でも自信を持って変化球を投げていた。そういうところは見習いたいです」と素直に脱帽した。
前日8月30日に先発した大瀬良がこの日登録を抹消され、中村祐は次回も先発チャンスは与えられる方向。今季はプロ初勝利を含む4勝を挙げ、さらなる成長が期待される。一戦の重みが増す9月決戦。悔しさを糧にして一皮むけた姿を見せたい。