4番松山が連敗止めた「広島の4番は鈴木誠也…4番目の打者として」

 「ヤクルト2-3広島」(1日、神宮球場)

 頼りになるぜ-。広島・松山竜平外野手(31)が4番に座って初の3安打猛打賞。七回には勝利をたぐり寄せる貴重な2点適時二塁打も放った。連敗を止め、骨折で戦線離脱した鈴木の代役を務めた。阪神も勝ってゲーム差は5・5のままだが、残り20試合、全力で連覇に向けて突っ走る。

 主砲の堂々たる姿を見せつけた。小雨が降る神宮の杜に「松山コール」が響き渡る。4番として今季初の猛打賞。鯉のアンパンマンがチームを危機から救い、連敗を2でストップさせた。

 「なかなかタイムリーが出ない中でいい仕事ができたと思います。誠也(鈴木)がいなくて苦しいところなんですけど、一人一人つなぐ意識をしっかりと心掛けています」

 勝負強さを発揮したのは1点リードの七回2死一、二塁。星の投じた初球、高めの144キロ直球を迷わずスイング。左中間を真っ二つに破る二塁打で2点を加点。主軸の役割を全うした。

 前カードの巨人との3連戦で11打数2安打と結果を残せず「タイミングが合ってなかったので修正した」と冷静に打撃を見直した。結果、1打席目に内野安打、2打席目には右中間二塁打。修正能力の高さを見せた。

 シーズン序盤から4番を務めてきた鈴木が負傷離脱。新井と日替わりで大役を務めているが、気負いはない。「広島の4番は鈴木誠也なので、4番目の打者として意識している」。一人で負担を背負い込むのではなく、全員で支えるということがチームに浸透している。

 試合前には験担ぎをした。円陣の中心で菊池から渡された敵軍のヤクルト飲料を一気飲み。「勝率がいいらしいよ」と“勝利の儀式”で決戦に備えていた。

 8月は12勝13敗2分けと今季初の月間負け越し。「8月はすごく苦しい戦いをしたんですけど、なんとか耐えて負け越し1つでなんとか抑えた。9月、全部勝てるように優勝に突き進んでいきたいと思います」と再進撃を宣言した。

 2位・阪神が勝ったため、ゲーム差は5・5まま。残り20試合。頼りになる背番号44は気を緩めることなく、フル回転でチームを2年連続の頂点までけん引する。

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