誠也 完全復活へトレーニング再開「今のうちに上半身鍛える」
右足首骨折で離脱している広島・鈴木誠也外野手(23)が9日、完全復活に向けて本格始動した。6日に退院し、8日から広島県廿日市市の大野練習場で体を動かし始めた。リーグ連覇を前に戦列を離れた悔しさを糧にして、万全な体を取り戻すべくトレーニングに励む。
無念の離脱にも下を向かず、前だけを見据えた。復帰に向けてリハビリに励む鈴木。再始動を機に改めて意気込みを口にした。
「また来年、レギュラー争いが始まる。今年の経験を来年、生かせればいい。今年は周りの人に引っ張ってもらったので、来年は引っ張っていけるようにしたい」
8月23日のDeNA戦(横浜)で守備中に右足首を骨折。同29日に広島市内の病院で手術した。6日に退院したばかりで患部はギプスで固定されている。
負傷直後は病院に行くことをためらうほど、戦列を離れたくなかった。「絶対に何かなっていると思っていた。『骨折』と言われて吐き気がしました」と振り返る。だが、現状を受け止めてすぐに切り替えた。
この日はマッサージや右足の指を動かす治療を行った後、松葉づえを突いてウエート室に移動し、上半身と左足を鍛えた。「できる限りのことはやりたい。上半身が元々弱いので、今のうちに鍛えたいと思います。そしたら最強じゃないですか」と明るい表情を浮かべた。
今後はギプスが外れ次第、リハビリの強度を上げていく予定。来季の完全復活に向けて、慎重に進めていく。