松山先制アンパンチ ノリノリ4番3安打2打点「自分たちで決めてやる」

 「広島5-4DeNA」(14日、マツダスタジアム)

 リーグ連覇がかかる大一番でも4番らしく輝いた。まずは二回、先頭の第1打席だ。広島・松山竜平外野手(31)は初球を振り抜き右中間席へ突き刺した。思い返せば昨季リーグ優勝を決めた一戦でも勝ち越し弾を放っていた。今年もしびれる試合でナインに勇気を与える13号先制ソロだ。

 「普通にやろうと思っていたけど、緊張感がすごかった。とにかく初球の打てる球を振ってやろうと思っていました。しっかり捉えられて良かったです」

 一振りで重圧をはねのけると、逆転を許した直後の三回は持ち味の勝負強さを発揮だ。2死三塁からスライダーに反応。「うまく拾うことができた」と、左前へ落とし、試合を振り出しに戻した。

 シーズン最終盤を迎えて、アンパンマンはノリノリだ。この夜は4打数3安打2打点。これで9月成績は打率・489、4本塁打、17打点だ。試合後はベンチで、甲子園で行われていた阪神-巨人戦を見守った。巨人勝利を願う展開に心境は複雑だったが、胴上げの持ち越しが決まると、もう吹っ切れた。

 「僕的には自分たちで決めたいと思っていた。巨人に勝ってもらいたい気持ちもあったけど、(16日に)自分たちで決めてやるという思いしかないです」

 優勝へのマジックナンバーは「1」。アンパンチをさく裂させ、次こそ連覇を決める。

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