安部抹消…鯉CSピンチ!打率チームトップ「下位打線のポイントゲッター」

 広島の安部友裕内野手(28)が26日、出場選手登録を抹消された。球団によると「右ふくらはぎ打撲箇所の血腫切除」のため。連覇を決めた18日・阪神戦(甲子園)で受けた死球が原因で、25日に広島市内の病院で検査を受け血腫を切除し入院した。全治は不明だが、CSファイナルSに間に合うかどうかは微妙。回復具合によっては安部を欠いての戦いを余儀なくされる。

 本拠地最終戦となる27日のヤクルト戦に備えたマツダスタジアムでの全体練習に、安部の姿はなかった。この日午後、NPBから出場選手登録の抹消が公示された。球団によると「右ふくらはぎ打撲箇所の血腫切除」のため。チームは成長株を欠いてCSファイナルSを戦わなければならない可能性が出てきた。

 アクシデントは連覇を決めた18日・阪神戦で起こった。四回無死、メンドーサの直球が右ふくらはぎを直撃。グラウンドに倒れ込み、もん絶した。治療後、戦列に復帰し歓喜の輪に加わった。だが、その後の4試合で出場したのは21日の阪神戦だけだった。

 練習に参加し治療を続けてきたものの、患部に改善が見られなかった。松原チーフトレーナーは「動けるけど全力でスタートを切るとか瞬発系が怖い。血腫が残ると今後、肉離れにつながったり慢性的な痛みが残ったりする。先を見越しての処置」と説明した。25日に広島市内の病院で筋肉と筋膜の間にできた血腫を切除。経過観察のため入院した。

 全治は不明だが、10月18日からのCSファイナルSに「間に合うかどうか微妙」と高ヘッドコーチ。安部は10年目の今季、初めて規定打席に到達し、一時は首位打者にも立った。現在はチームトップの打率・310。全体練習後、緒方監督は「残念」と一言。石井打撃コーチは「下位打線のポイントゲッターだったから。離脱は痛い」と表情を曇らせた。

 ただ、リーグ連覇を達成した今季は、選手層の厚さを示した1年でもある。ジョンソンが体調不良で離脱したときは22歳の中村祐が台頭。中崎が腰痛症で抹消されると、今村が守護神を務めた。8月末に鈴木が右足首を骨折して以降は、松山が4番を務めチームを引っ張ってきた。

 石井コーチは「西川にしても小窪にしても、メヒアもチャンス」と言った。三塁を争う西川は「安部さんの分まで頑張るじゃないけど、覇気を出して頑張ります!」と力を込めた。何度も訪れた危機を乗り越えてきた。逆境をはねのける強さが、今のカープにはある。

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