「雨嫌い男」薮田CS初登板初完封 5回0封でカープ先勝

 「セCSファイナルS・第1戦、広島3-0DeNA」(18日、マツダスタジアム)

 雨が降りしきる中、落ち着いたマウンドさばきで、プレッシャーをはねのけた。広島・薮田和樹投手(25)がCS開幕投手の抜てきに応え、5回2安打無失点の熱投。五回裏終了で降雨コールドとなり、16年ジョンソン以来、球団史上2人目となるCS初登板初完封を飾った。

 独特の緊張感が漂う初回、会沢の二盗阻止でピンチを切り抜けると、リズムに乗った。140キロ後半の直球にツーシーム、カットボールを交え、DeNA打線を圧倒。五回は先頭の宮崎に3ボールとしたが、フルカウントまで持ち込み、最後は遊ゴロに。その裏の五回、DeNAの石田は3ボールから先頭のバティスタに四球。ここから崩れただけに「あそこは自分としても大きかった」とうなずいた。

 隙も見せなかった。これまで「雨嫌い」を公言してきたが、「前足が突っ張らないように、足が着いてから投げる」と工夫。アウトを取るたびに、踏み出す足場を丁寧にならし、マウンド後方の芝生でスパイクの土を払った。

 立派に大役を果たした右腕に、緒方監督も最敬礼だ。「プレッシャーがかかる中、しっかり自分のピッチングをしてくれた。いい経験になったと思うし、勝ちが付いてこれを自信にしてほしい」。この夜の先発はシーズン全日程終了前の9月下旬に決定。プロ3年目で最高勝率のタイトルに輝いた男が、大仕事をやってのけた。

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