カープドラ2熊本工・山口は熱烈鯉党 小5まで広島在住、市民球場でマエケン応援
「プロ野球ドラフト会議」(26日、グランドプリンスホテル新高輪)
広島から2位指名された151キロの快速右腕、山口翔投手(18)=熊本工=は「2位で指名されるとは思ってなかった」と、喜びと驚きが入り交じった表情を浮かべた。
運命の「赤い糸」でカープとつながっていた。山口が野球人生をスタートさせたのが広島。熊本で生まれ、小学校入学前に広島市へ転居し、小5まで過ごした。小4のとき「高陽スカイバンズ」で野球を始め、マツダスタジアムでの初登板は小5だ。「広くて気持ちよかった」と当時を懐かしむ。
旧本拠地の広島市民球場にも何度も足を運び、黒田博樹、前田健太らスター選手の投球に胸を躍らせた。特に大ファンというマエケンは「肩の柔軟性がすごい」と中学時代まで「マエケン体操」をまねていたほどだ。「熱狂的な声援が後押ししてくれるマツダスタジアムで早く投げたい」と憧れのマウンドに思いをはせた。
川上哲治氏(巨人)をはじめ、伊東勤氏(西武)、荒木雅博(中日)ら同校出身のプロ野球選手は多い。広島では前田智徳氏や岩見優輝氏らが活躍。高校から直接プロ入りする投手は1996年にダイエーにドラフト2位で入団した松本輝(現ソフトバンク打撃投手)以来だ。
「先輩方の名を汚さないよう、熊工魂で頑張っていきたい。真っすぐで空振りを取れる投手になりたい」。最大の武器のスピードボールに磨きをかけて、球界を代表する投手を目指す。