ドラ1中村、古田超え宣言 プロでも“奨成バズーカー”発動!
広島からドラフト1位指名された中村奨成捕手(18)=広陵=が27日、広島市内の同校で川端編成部長、白武スカウトから指名あいさつを受けた。肩の強さに絶対的な自信を持つ怪物は“奨成バズーカ”の発動を宣言。シーズン最高盗塁阻止率の更新、史上最年少ゴールデングラブ賞獲得など、プロの捕手記録すべてを塗り替える決意を示した。
怪物キャッチャーがいよいよプロの世界に飛び込む。運命の一日から一夜明け、中村が前人未到の記録に挑む覚悟を決めた。「誰も作っていない記録だったり、どれだけ続くか分からない野球人生で一番高いところを目指してやりたい」。表情をキリリと引き締め、壮大な目標を語った。
勝負の世界で、自慢の“奨成バズーカ”を発動させる。二塁送球1・74秒はプロの世界でもトップクラス。「肩の強さとフットワークは他のキャッチャーに負けない」。絶対的な自信を持つ強肩は世間に知れ渡り「甲子園でも一回(盗塁を)許したぐらいで。単独でしてこなくなりました」と不敵に笑った。
今季セ・リーグトップの盗塁阻止率は広陵の先輩でもある巨人・小林が記録した・380。中村は「誠司さん(小林)が素晴らしい数字を出しているので、まずはそこを目指したい」と憧れの存在に敬意を払いつつ、プロ野球記録の更新にも意欲満々だ。
93年にヤクルト・古田が記録した・644という異次元の数字に「実感が湧かないですね。すごいですね」。一瞬、言葉を詰まらせたが「でも、どうせやるなら一番高いところ。一番いい数字を目指したいです」と続けた。
捕手として最も欲しいのはゴールデングラブ賞だ。「開幕1軍」を目標に掲げる怪物は「十分狙えると思うので狙っていきたい。まず1軍に上がらないといけない。ベテランの方に聞いて技術アップしたい」ときっぱり言い切る。最年少記録はオリックス・中嶋が89年にマークした高卒3年目での受賞だ。
有言実行をモットーとする男に不可能はない。「広陵では目標は口にするとかなうというか、甲子園に行くと口にしてかなったので」。走攻守そろうスーパーキャッチャーへ成長を遂げ、すべての捕手記録を塗り替える。