ドラ1中村「中期目標」は東京五輪『金』 誓った「米にリベンジで世界一」

 広島のドラフト1位・中村奨成捕手(18)=広陵=が29日、プロ入り後の目標に2020年東京五輪での侍ジャパン入りを掲げ、米国へのリベンジを誓った。高校日本代表として出場した9月のU-18W杯(カナダ・サンダーベイ)では0-4と完敗。自身も2打数無安打に終わり途中交代した。同じ相手に雪辱を果たして世界一を狙う。

 21歳で迎える東京五輪での世界一も中村の目標だ。米国に対しては特別に強い思いを持つ。今秋、味わった悔しさは決して忘れることができない。真っすぐ前を見据えると力強く言葉を紡いだ。

 「東京五輪?中期の目標です。そこでU-18の屈辱を晴らすという訳じゃないけど、アメリカにリベンジしたい。そして世界一を取りたいと思っています」

 日の丸を胸に戦ったカナダでのU-18W杯。第2戦で米国に投打とも歯が立たず黒星を喫した。中村も「8番・捕手」でスタメン出場したものの2打数無安打。守備でも失点に結びつくミスを犯した。「日本とは違って、簡単には勝てない。外国人特有の考え方もあるので、それにどう勝つか。考えさせられました」。米国は大会4連覇を達成。種目は同じながら野球とベースボールの違いを肌で実感し、何にも代えがたい経験を得た。

 国際大会を通じて技術不足も痛感した。1大会個人最多の6本塁打を記録した今夏の甲子園で使っていた金属バットではなく、木製バットで打席に立った。金属に比べミートポイントが小さい木製バット。外国人投手の動くボールに対応しきれず、通算成績は8試合で25打数3安打に終わった。

 「感覚は良くなっています。打ち方は変えていないけど、スイングスピードだったりは、速い球に打ち負けないように意識しています」。カナダから帰国後は木製バットでの練習を本格化。東京五輪での打倒・米国を「中期の目標」と言ったように、短期目標は来春の「開幕1軍」。石原、会沢、磯村、船越、坂倉…。厳しい世界と理解した上で、先輩たちを押しのけて1軍入りを狙う。

 1964年以来となる自国開催五輪は、日本野球の威信を懸けた戦い。金メダル獲得が命題になる。日本代表への思いは強さを増すばかり。「今回、日の丸を背負ったことで(重さを)感じた。プロに入ったら、もっと重みを感じると思います」。カープ、そして日本を代表する捕手となり、扇の要としてグラウンドに立ってみせる。

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