鯉ドラ3ケムナ、W助っ投に弟子入り志願 ペラペラ!得意の英語で意気込み
広島からドラフト3位で指名されたケムナ・ブラッド・誠投手(22)=日本文理大=が10月31日、大分市内の同校で田村スカウト、末永スカウトから指名あいさつを受けた。米国人の父、日本人の母を持つ右腕は英語が堪能。ジョンソン、ジャクソンの両助っ人から、プロの世界を生き抜く極意を学ぶつもりだ。
指名あいさつの後に行われたテレビ会見。「意気込みを英語で話してください」。質問者からの突然のムチャブリに一瞬、戸惑いを見せながら、ケムナはペラペラと英語を話し始めた。周囲が驚き、あっけにとられる中、日本語でこう訳した。
「カープのために一生懸命頑張りますと言ったのですが、緊張してしまって、なかなか英語が出てこず、すみませんと言いました」
米国人の父、日本人の母を持ち、ハワイで生まれた。3歳のときに来日。東京、和歌山と移り住み、5歳から宮崎の日南で暮らす。父が観光で訪れた際に「ハワイに似ている」と気に入ったからだ。両親は英会話教室を開き「家で(の会話)は英語がルールです」と明かした。
得意の英語を生かさない手はない。中学1年の頃に日南キャンプを訪れ、外国人投手と会話した実績もある。明るい性格で話術にもたけており、ジャクソン、ジョンソン両投手との対面を熱望した。
「ジャクソン投手は右投手で球が速い。笑顔もすてきです。ジョンソン投手は左投手ですが、日頃の生活とか学べたらと思います」
通訳を志した時期もあり、外国人との交流に自信満々だ。助っ人からプロで活躍するためのヒントを得るつもりだ。最後にブラッド・エルドレッド、アドゥワ誠に配慮し「ケムナと呼んでください」とアピールで締めた。