カープ丸、MVPボディー万全キープ 夜は炭水化物断ち、青汁もゴクリ
広島の丸佳浩外野手(28)が10日、オフも自己鍛錬を継続して体形維持に努めていることが分かった。広島市内の商業施設で行われたトークショー内で明かした。セ・リーグMVPに輝いた今季から青汁を導入し、体調管理を徹底。運動量が減るオフは筋量と脂肪量を保つため、炭水化物を制限する。11年目の来季に向けて準備に抜かりはない。
グラウンドを離れてもストイックな姿勢は変わらない。4年連続で全試合に出場した丸。すでに食事制限やトレーニングなどで来シーズンを戦うための土台作りに励んでいる。
「夜は炭水化物を断っている。食べるのは昼間まで。脂肪で(体重が)増えるのは問題視している。理想は筋肉量が増えて、体脂肪が減れば一番いい」
極力、シーズン中と同じ体形を保つため、これまでも取り組んできたオフの食事法だ。夕食時には大好きな米を口にせず、タンパク質の多い鶏肉などを摂取している。
プロとして自己管理は欠かせない。「プロになる前は、米と肉で生きてきた人間。野菜も食べなかった」と振り返るように以前は偏った食生活を送っていた。入団後もケガや体調不良で離脱することもあり、徐々に改善。そのかいあってか、13年5月20日・ロッテ戦(QVCマリン)から675試合連続出場記録を継続中だ。
今季から新たな試みにも挑戦した。食生活の中に青汁を導入。起床直後や練習の合間、試合中にも摂取した。効果はてきめんだった。「野球に対する調子の波とかは別にして、体調に関して言えば、例年に比べたら安定していた」。打率・308、23本塁打、92打点で最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、セ・リーグMVPに輝いた。
この日はアドバイザリー契約を結ぶ健康機器メーカー、ファイテン社主催のトークショーに参加。約500人のファンが詰めかけ、マツダスタジアムに引けを取らないほどの熱気に包まれた。
勝負強さを発揮する丸に対し、鯉党からはメンタルの鍛え方に関する質問が飛んだ。「シーズンは長いので、一試合一試合の成績と結果で浮き沈みしないようにしている。引きずるというのはよくない」と回答した。
来季でプロ11年目。球団史上初のリーグ3連覇、悲願の日本一へ、丸の存在は欠かせない。「常に一緒のルーティンでいきたいですけど、年を取っていく上で多少の体の変化もある。自分の中で工夫していくしかない」。チームの勝利へ、日々成長を求めて、オフも鍛錬を積み重ねていく。