中崎、誓った!鯉、史上初の3連覇 悲願の日本一の胴上げ投手に闘志マンマン
「デイリースポーツ創刊70年記念カープリーグ連覇パーティー」がこのほど、広島市のオリエンタルホテル広島で行われ、広島・中崎翔太投手(25)と薮田和樹投手(25)の同級生コンビがゲストとして登場し、約200人の参加者を沸かせた。2年連続胴上げ投手となった中崎は球団史上初のリーグ3連覇を約束。日本一の胴上げ投手に意欲を燃やした。
ファンの熱気に包まれた会場に「胴上げ投手!」と威勢のいい声が飛んだ。今や中崎の代名詞。昨年も今年も、歓喜のマウンドにはこの男が立っていた。来季こそ日本一に-。鯉の守護神が、胸に秘める思いを語った。
「今年の日本シリーズは元同僚のサファテ投手が大活躍した。マウンドに立っている姿を見て、すごく感動した。来年はこのユニホームを着て、みんなでその瞬間を迎えたい」
昨季は日本シリーズで敗れ、今季はCSファイナルSで敗退。2年続けて悔し涙をのみ、日本一への思いは増すばかりだ。かつてはかすんで見えた頂点も、黄金期を迎えつつある今はくっきりと視界に捉えている。
「優勝するまでは、日本一は見えていなかった。優勝を経験して、その先、日本一が手の届きそうなところまで来た。その思いは強くなっています」
まずは球団史上初のリーグ3連覇が最大の目標だ。その難しさは想像に難くない。悲願成就へ、鯉の守護神は「あきらめないこと」の重要性を説く。
「開幕からうまくいくとは限らない。気を抜いたら、コロッといかれる。首位にいなくても、1試合1試合を大切にしていけば優勝は望める。気の緩み、慢心を排除したら、3連覇できると思う」
今季は開幕直後こそ腰痛で離脱したが、1軍復帰後は貫禄の投球を披露した。59試合に登板し、4勝1敗、防御率1・40。25ホールド10セーブという数字がフル回転を物語る。リーグ連覇を決めた9月18日・阪神戦(甲子園)も1点リードの九回を3人でピシャリ。「接戦の試合運びだったので。緊張もなかったです」。最後の打者を打ち取ると、両手を突き上げ、心の底から喜びを爆発させた。
「誰もができることではない。ああいうところで投げさせてもらって、感謝しかない。みんなのおかげです」
中崎は恐縮しきりだが、同級生の薮田が「絶対的な安心感がある」と言うように、仲間の信頼は厚い。パーティーでは「来シーズンは1年間1軍の戦力として3連覇に貢献できるように頑張ります!」と決意表明した。来季こそ、三度目の正直で日本一!ひげが似合うクローザーが鯉党との約束を現実に変える。