ドラ1中村奨、憧れの先輩にドキドキの初対面! 巨人・小林から極意盗んだ!
広島のドラフト1位・中村奨成捕手(18)=広陵=が29日、広島市の広陵グラウンドで行われた「安佐南区復興チャリティー野球教室」に参加した。同校OBのプロ野球選手が集まって行われたイベントで、憧れの巨人・小林と初対面。ドキドキの約3時間を過ごして、厳しい世界で生き抜くすべを盗み取った。
「緊張しまくり。心臓はバクバクでした」。興奮冷めやらぬ様子で、中村奨が巨人・小林との初対面の感想を口にした。広島入団が決まり、目標とする選手に広陵の先輩でもある小林の名前を挙げた。憧れの存在。野球少年のように目を輝かせた。
来年からは同じ舞台に立つ。かけがえのない時間を振り返り「とにかく近くにいました」と声を弾ませた。一挙手一投足に注意深く目を配り、厳しい世界を生き抜くためのヒントを見つけ出そうとした。
中村奨が注目したのは小林の気配りだった。「誰にでも明るく振る舞い、周りを楽しませようと率先されていた。周りを見ることは大事だと感じました」。年齢が異なるOBが集まる中で、小林がムードメーカーとして選手をまとめていた。
投手の状態を的確に見極める眼力も、捕手には求められる。多面的な視点を持つことができれば、より正確に把握できる。何げないことに気が付いて、言葉をかけていく小林の姿を参考にしないわけにはいかない。
「先輩方には優しい言葉をかけてもらいました」。年が明ければ大野寮に入寮し、新人合同自主トレに参加する。広陵のグラウンドで過ごすのは、この日でラスト。最後に大きな財産を手にして、別れを告げた。