ドラ1中村奨“出世部屋”入り マエケン、野村に続きカープ背負う男に
広島の新人9選手が6日、広島県廿日市市の大野寮に入寮した。ドラフト1位・中村奨成捕手(18)=広陵=は、同校の中井哲之監督(55)から贈られた特注品のマットレスと自身で購入したプラズマクラスターの空気清浄機を持参。前田健、野村、大瀬良らが使用した「出世部屋」と呼ばれる104号室を与えられた期待のルーキーは、生活環境から細部にこだわり一流への道を突き進む。
プロアスリートとして資本となる体に、最善のケアを尽くす思いがあふれていた。地元でもある大野寮への入寮。「空気が変わることもない。住みやすいと思う」と、うなずいた中村奨は特注マットレスを新たな生活拠点に持ち込んだ。
「自分の体に合わせたマットレスです。中井先生からのプレゼントです」
これまでのマットレスは市販だったというが、今回は自らの肌で硬さや質を確認。「広陵にいるトレーナーも『睡眠を一番大事にしないといけない』と言っていたので」と説明。グラウンドで最大限に力を発揮すべく、睡眠の質を高めていく。
最高の環境作りへ余念はない。シャープ製のプラズマクラスター空気清浄機も持参した。高校時代は複数人の相部屋だったが、この日からは1人部屋になる。「1人の時間を大事にしたいので、今まで以上にリラックスできる」とオンとオフもきっちり切り替え、成長を図る。
近い将来の正捕手を目指す逸材に与えられた部屋は「出世部屋」とされる104号室。「自分も続けて活躍できるように頑張りたい」と伝統継承への思いは強い。7日からは新人合同自主トレがスタート。「チャンス、アピールの場だと思うので、どんどん自分の良さを出していけたら」と全力スタートでプロの世界に飛び込む。