中村祐“内弁慶”返上 苦手「ビジターで初勝利」誓った

 広島・中村祐太投手(22)が13日、坂倉将吾捕手(19)ととも広島市のアミューズメント施設「打劇王草津店」でサイン会&トークショーに参加した。5年目の今季は開幕1軍とローテ入りを勝ち取った上で「ビジターで初勝利を挙げないと」と“内弁慶”返上を誓った。

 さらなる飛躍の5年目へ-。開幕1軍とローテ定着を目指す中村祐は、敵地での成績について問われると敏感に反応した。

 「何とか今年はビジターで初勝利を挙げないといけない。どのマウンドでも安定した投球をできるようにしたい」

 1軍デビューした昨季は主に先発で15試合に登板し、プロ初勝利を含む5勝をマーク。本拠地では5勝1敗、防御率3・02だったが、敵地では0勝3敗、防御率4・64と不本意な数字が残った。

 「初めての1軍で(敵地の)勢いにやられたのもあった。去年はフォームの軸がブレブレだったので、マウンドが高い低いというのも気づけなかった」

 1年間ローテに入るためにも、苦手は作りたくない。直球の質を向上させるため、現在はフォーム固めを図る。昨年12月には三重県内の施設に1週間滞在し、体の使い方を研究。「(主に)下半身の体重移動。道筋が見えた。それを無意識にできるようにならないと」と力を込めた。

 このオフの間には都内の施設でドジャース・前田健とトレーニング時間が重なった。「体の使い方がスムーズ。自分の体をしっかり扱っていた。それぐらいにならないとトップアスリートにはなれないのかなと思う」と収穫を得た。6勝以上、防御率2点台を掲げる右腕。1年前の自分を超えるべく、階段を上り続ける。

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