戸田“データ脳”フル回転 マエケン助言で開眼

 広島・戸田隆矢投手(24)が23日、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で合同自主トレに参加。沖縄で合同自主トレを行っていたドジャース・前田健太投手(29)から、メジャーを例にした助言を授かったことを明かした。データに基づいて打者の弱点を突くように意識改革。試合前から頭をフル回転させて飛躍につなげる。

 軽快な動きが決意の表れだ。沖縄合同自主トレから戻った戸田は、先輩やスタッフにあいさつを済ませると、キャッチボール、ノックなどで汗を流した。マエケンとの自主トレ中は朝から晩まで野球漬け。シェアハウスで暮らし、練習中も食事中も「ずっと野球の話をしていた」という。

 メジャーリーグの話を聞く中で、最も印象に残ったのがデータの生かし方だ。メジャーでは日本以上にデータを重要視。それらを頭にたたき込んだ上で、徹底的に打者の弱点を突くという。武器であるクロスファイヤーを生かすため、「高めなら高め、低めなら低めにしっかり投げる」と意識改革した。

 頭も試合前からフル回転させる。日本でも試合前に入念なミーティングが行われるが、今季は「それ以上に、自分でも研究したい」と意欲。マエケンのアドバイスを踏まえて、「打者の特徴を知ることが大事だと思った」と実感を込めた。

 2月1日のキャンプインへ仕上がりは上々だ。南国ではウエートトレーニングで筋力アップに励んだ。「質のいい体作りができた。キャンプでも続けていきたい」ときっぱり。昨春キャンプでは、第1クールで調整不足のため2軍行きを命じられた。「そういうことがないように。同じことを繰り返さないようにしたい」と雪辱を誓っている。

 すでに沖縄では2度ブルペンに入り、遠投などで肩を作った。16年に4勝を挙げ、昨季はローテ入りを期待されたが、わずか3試合登板と期待を裏切っただけに、「がむしゃらに若手と一緒に元気を出してやりたい、ルーキーと同じような気持ちでやりたい」と力を込めた。

 チームの春季キャンプのテーマの一つが左腕の発掘。高橋昂、高橋樹、塹江ら、若い世代の突き上げもある。戸田は「中継ぎでも先発でも、与えられたところでしっかり結果を出したい」と闘志を燃やす。ポテンシャルの高さは折り紙付き。マエケンの教えを胸に刻み、今季こそ大きく羽ばたく。

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