野村、星野魂受け継ぐ 同郷で明大の先輩「燃える男」になる

 広島・野村祐輔投手(28)が24日、東京都府中市の母校・明大グラウンドでの自主トレを公開した。4日に同郷・岡山出身で、大学の先輩でもある星野仙一氏が急逝。偉大な先輩を悼み、“星野魂”の継承を誓った。今季は「燃える男」として、初の開幕投手奪取を宣言。年間180イニング、リーグ3連覇、日本一を今季の目標に掲げ、真のエースを目指す。

 大学時代、星野氏も汗を流した明大グラウンドで、野村は自主トレに励んでいる。4日に母校の大先輩がすい臓がんで急逝。ニュースで知ったという右腕は「急なことでびっくりしました。しっかり自分が頑張って、見守ってもらいたいです」と星野魂を胸に刻んだ。

 岡山出身の右腕にとって、星野氏は「偉大な先輩」だ。「在学中から思っていた。大学も同じですし、地元も近いので」。最後に会ったのは一昨年の明大野球部OB会。顔を合わせばいつも「ケガをするなよ。頑張れよ」と声をかけてくれたという。

 現役時代の星野氏は闘志あふれる投球スタイルから「燃える男」と呼ばれた。クールなイメージが強い野村も「燃える心」は同じ。「気持ちでしっかり向かっていけたらいい」と言葉に熱を込めた。

 トレーニングにも熱が入る。グラウンドが雪に覆われ、この日は室内練習場で練習を公開。重さ3キロのハンマーを振り下ろすタイヤたたきで全身の筋肉を刺激し、ロッテ・関谷とのキャッチボールでは入念に球筋を確認した。

 すでにブルペンの傾斜を使った投球練習を開始。「雪が降ってグラウンドではできないですが、室内で体をいじめることができている。ブルペンにも、いつでも入れる準備はできている」。大黒柱として自覚十分。仕上がりは順調そのものだ。

 昨季は25試合に登板し、9勝5敗、防御率2・78。先発ローテの軸としてリーグ連覇に貢献した。今季の目標は「チームの3連覇と日本一。ここしか考えていない」。個人としても年間180イニングがターゲットだ。直球のキレと質を求め、「もっと長いイニングを任せてもらえるように」と意気込む。薮田らとの開幕投手争いも「そこはみんな狙っている。勝ち取れるように、いいピッチングしたい」と力を込めた。

 毎年恒例となった母校での自主トレで決意は新た。「本当に気が引き締まる。ここから1年がスタートするという気持ち」。偉大な先輩の魂を心に宿し、エース道を突き進む。

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