広島・野村祐輔投手（２８）が１月３１日、球団初の３連覇へ向けて投手陣のリーダーとして引っ張っていく決意を示した。キャンプ地の宮崎県日南市に到着し、「年齢だと（１軍キャンプメンバーの）日本人投手で最年長になる。若い投手も多いし、先輩として引っ張っていきたい」と力を込めた。

　年齢だけではない。過去２年、先発ローテの軸としてリーグ連覇に貢献した自覚もある。その背中で、結果でけん引する思いだ。３連覇を目指す上で「去年通りじゃ勝つのは難しい。一人一人がレベルアップしていかないと。『カープを倒す』って周りは来ると思うので」と自らも奮い立たせる。

　自身の仕上がりも上々だ。オフに母校・明大で行った自主トレではブルペンに５回入り、準備を整えてきた。「最多で９０球ぐらいは投げました。ケガもなく、いい感じで思うようにきてる」。確かな手応えを持ち、２月１日を迎える。

　初の開幕投手も虎視眈々（たんたん）と狙う右腕。キャンプでも第１クールからブルペン入りし、シーズンへ向けた調整を進めていく予定だ。「一番はしっかりと自分自身納得のいく形でキャンプを終えること」とテーマを掲げた背番号１９。若鯉投手陣の先頭に立ち、走りだしていく。