加藤 フォーム修正!!腰の回転意識で制球力増した
「広島2軍春季キャンプ」(2日、岩国)
広島の加藤拓也投手(23)が2日、岩国市のキズナスタジアムから移動後、廿日市市の大野練習場で2日続けてブルペンに入った。昨秋から修正を図る、腰の回転を意識したフォームで58球。力強い球を安定して投げるための日々が始まっている。
投球動作に入った時、グラブをはめる左手の位置が低くなった。昨季までのように左手を高く上げれば腰が縦に回転してしまう。昨季の投球を自己分析し、腰を横に回転させる意識を持つようになった。すると左手も自然と下がったという。
横回転を意識することで無意識のうちにテークバックが小さくなり、肘をしらなせる投げ方にもつながってきた。制球力は増した。佐々岡2軍投手コーチは「自分なりに考えてやっている中で球威が落ちたという訳ではない」とうなずいた。
日南に移動して迎える第2クール初日の6日と、8日にフリー打撃に登板する予定の加藤。昨季はプロ初勝利を手にしながら1軍定着は果たせなかった。「やるしかない」。変化を成長へとつなげていく。