高卒4年目右腕・藤井皓 フリー打撃で光投! 成長アピールで沖縄切符つかむ
「広島春季キャンプ」(4日、日南)
広島・藤井皓哉投手(21)が4日、今キャンプ初のフリー打撃に登板し、1軍生き残りをアピールした。野間に対して計25球を投げ、安打性の打球は3本。練習後、第1クールを総括した緒方監督は16日からの沖縄2次キャンプへ向けて投手陣を現在の22人から17、18人に絞り込むと明言。競争激化が確実な第2クール以降も、4年目右腕が結果を出し続ける。
砂嵐まで舞った強風の中、高卒4年目の藤井皓がフリー打撃のマウンドに立った。1軍生き残りをかけて首脳陣に成長をアピール。今キャンプ最多6500人の観衆の前で、寒さを吹き飛ばす熱投を見せた。
「真っすぐを意識して、自分の中ではしっかり投げられた。(コンビを組んだ)磯村さんからもいい感じと言ってもらったので、良かったと思います」
直球25球を投げ、安打性は3本。ボールが続いたシーンもあったが立て直した。畝投手コーチは「しっかり腕を振って低めに制球できていた。ブルペンでやっていることができていた」と評価。前日のフリー打撃で好投した高橋昂に続き、第一関門を突破した形だ。
右腕は昨年プロ初登板。2試合を無失点に抑え、今季の飛躍が期待されている。昨年まで春先に調子が上がらなかったが、オフもボールを投げ続けることで課題を克服した。
6日から始まる第2クールでは若手投手によるサバイバルが本格化する。実戦形式のメニューも行われ、緒方監督は「シビアに判断していく」と予告。現在22人の投手陣に関して、「沖縄に行く時には17、18人にしていく」と初めて明言した。沖縄2次キャンプまで約10日間。若手がしのぎを削る競争は、ますます熱を帯びそうだが、藤井皓は負けない。