ドラ1・中村奨、日南でも“鬼肩”アピールだ「他の捕手に負けない」
広島のドラフト1位・中村奨成捕手(18)=広陵=が5日、6日からの2軍キャンプ地となる日南入り。山口県岩国市などでのキャンプ第1クールから強肩ぶりを示したドラ1は、宮崎でもその肩でアピールしていくことを誓った。1軍キャンプの球場とも距離が近くなることで、決意新たに早期の1軍合流へ気合を込めた。
高まる戦意を胸に、中村奨は日南に足を踏み入れた。球団カラーと同じ赤のトートバッグを手に、時折白い歯ものぞかせ宿舎入り。ドラ1は熱い心境を言葉に紡いだ。
「いよいよだなって気持ちもありますし、やってやろうという強い気持ちを持って臨みたい」
プロ初のキャンプは4日に岩国市などでの第1クールが終了した。初日から強肩を披露し、充実の4日間を過ごした。「何球か投げさせてもらったので、ちょっとずつ」とアピールに手応えを示し、実戦が入ってくる宮崎でも「元気とか肩の部分では、他の捕手に負けないぐらい自分を見せていきたい」と引き続き“鬼肩”ぶりを発揮していく算段だ。
6日からの戦いの場は日南・東光寺球場。1軍の球場と距離が縮まり、より1軍への思いは強まる。「しっかりアピールして、早く1軍に上がりたい」。2軍キャンプでは倉2軍バッテリーコーチから捕手の細部まで教わり、ブルペンでは「高校とは球が全然違う。音を鳴らすとか芯で捕るのは難しい」とプロの世界を実感。一つ一つ課題をクリアし、昇格を目指していく。
日南では1月の新人合同自主トレや第1クールでできなかった屋外での打撃練習も行われる。「すごい楽しみ」と声を弾ませた中村奨。“らしさ”を爆発させ、抜群の存在感を示してみせる。