中村奨成“プロ1号” 特打で145スイング7発絶叫締め!!

 「広島2軍春季キャンプ」(7日、日南)

 2軍キャンプに参加している広島ドラフト1位ルーキーの中村奨成捕手(18)=広陵=に7日、待望の“プロ1号”が飛び出した。通常メニューを終えた後、2度の特打を行い、計145スイングで、7本の柵越えを放った。

 初の屋外打撃となった6日のフリー打撃は柵越えなし。さらにこの日のフリー打撃もフェンスを越えることはなく、木製バットに苦戦していた怪物ルーキーだが、ついにその打棒が火を噴いた。

 「とにかくバットを強く振ることを意識してやっている。難しい木のバットで柵越えが出たというのは、それだけバットが振れてきた証拠だと思う」

 マシン相手に臨んだ1回目の特打。26スイング目に打球が初めて左翼フェンスを越えると、その後も4本の柵越え。72スイングで5本の柵越えを放った。

 休憩を挟み、打撃投手とマシン相手に行われた2回目の特打。やや下半身に疲れが見え始め、詰まった当たりも増えてくるが、このままでは終わらない。

 52スイング目に左中間越えを果たし、「よっしゃー!」と叫ぶと、森笠2軍打撃コーチから「(フェンスを)越えたら終わり」と告げられた直後の73スイング目。豪快な左翼越えを放ち、再び「よっしゃー!!」と絶叫。リーチ一発。ここ一番での勝負強さも見せつけた。

 待望の“プロ1号”。それでも背番号22に油断はない。「まだまだ点数を付けられるほどの結果は出ていない。捉えきれていないことも多いので、もっと多く(柵越えを)打てるようにレベルアップしていきたい」。気持ちを引き締め、一歩ずつ高みを目指す。

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