高卒2年目アピール合戦!高橋昂、丸を見逃し三振含む13人2安打1四球

 「広島春季キャンプ」(7日、日南)

 広島・高橋昂也投手(19)とアドゥワ誠投手(19)が7日、キャンプ初のシート打撃に登板し、アピール合戦を繰り広げた。高橋昂は打者13人に対して、2安打1四球。アドゥワは打者10人を1安打1四球に抑えた。次回は第3クールの紅白戦に登板予定。高卒2年目コンビが2次キャンプ地・沖縄行きをかけて、激しいサバイバルレースを続けていく。

 バットはピクリとも動かなかった。高橋昂が1ボール2ストライクから外角ギリギリに直球をズバッ。昨季のリーグMVP・丸を見逃し三振に斬ると、昼下がりの天福球場にどよめきが起こった。

 「真っすぐ中心で、投げるにつれて走りが良くなっていった。変化球でもカウントを取れたので、感覚的にも良かったと思います」

 降板後は納得顔で振り返った。打者13人に40球を投げ、2安打1四球。最速142キロの伸びある直球でフライアウトを重ねた。フォークやスライダーなど変化球も駆使。観衆2500人の前で、期待通りの投球を見せた。

 今キャンプでは直球の質と制球力の向上に取り組み、手応えをつかみつつある。畝投手コーチも「外のボールを投げきれていた」と評価。2日のフリー打撃登板に続く好投で、2次キャンプ地・沖縄行きをまた近づけた。

 他球団のスコアラー陣も若き左腕を食い入るように見つめた。巨人・山本スコアラーは「今日見ていた中で一番良かった。球持ちがいい。キレで勝負するタイプ」と分析。阪神・飯田スコアラーも「フライアウトが多かったから(球が)手元で伸びているのかな」と印象を焼き付けた。

 次回は第3クールに実施される紅白戦に登板予定。2次キャンプまでに投手陣から4、5人がふるいにかけられるため、キャンプ初実戦は重要な試金石となる。高橋昂は「しっかり結果でアピールして1軍に残りたい」と1軍生き残りへ力を込めた。持ち味を発揮し、沖縄行きの切符をつかみ取る。

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