高橋昂、次の目標は開幕1軍 最終テス投3回無失点で2次C確実
「広島紅白戦、紅組5-4白組」(11日、天福球場)
広島の高橋昂也投手(19)が11日、紅白戦に先発。3回4安打無失点と好投した。最速はこの日登板した投手の中で最も速い146キロ。内角も強気に攻めた。16日からの沖縄2次キャンプメンバー入りを決定づける投球だ。
「真っすぐの走りはもう少しだった。もっと体重が乗れば、もう少し球速は上がってくると思う」。無失点にも高橋昂は開口一番、課題を挙げた。現状に満足しない向上心が頼もしい。
動じなかった。三回まで毎回走者を背負ったものの強気な姿勢を貫く。初回2死一塁では堂林の懐を攻め三ゴロ。三回2死一塁でも田中を打ち取った。「セットポジションからうまく投げられた。そこが収穫です」と汗をぬぐった。
投球だけではなくクレバーな一面も評価を上げた。初回。中前打で出塁された田中をけん制で誘い出し、挟殺プレーでタッチアウトにした。「警戒していた」。冷静さを保ち、昨季の盗塁王を封じた。
投手陣は21人。沖縄には17~18人が帯同する。7日のシート打撃でも打者13人に投げ1安打。畝投手コーチは「評価は上がっている?そうですね」と目尻を下げる。「キャンプ中盤で疲れが出てくる時期だけど負けないようにアピールをしたい」と高橋昂。開幕ローテ入りを目指して若鯉が突き進む。